コナン君といっしょに
朝は曇っていたが、12時前には晴れていた。
こちらの天気は変わりやすい。
今日は最高のチームへ行く日。
オフィスへ行くと、眼鏡美人リーダーが、「フレンチ美人がカウチで足を打って骨折したの。だから今日は休みよ」とのこと。
骨折!大変である。
「今週中には仕事に復帰するの?」
「大丈夫よ。金曜日にはあなたにさよならできると思うわ」
とりあえず、昨日から引き続きの留学生の子供達のクリスマスパーティーのプレゼントの包装をやりに金髪女性のところへ。
すると、1ヶ月間出張?していたアドバイザーのベトナム女性が今日から出勤していた。お互いに握手を交わし、あと数日しか一緒にいられないことを悲しむ。
不器用な私がプレゼントのラッピングである。昨日はなれていないせいか、包装紙を無駄に使ってしまった。金髪女性が包装紙を追加購入してくれている。
エコな私としたことが。
今日は妙にエコな気分になり、昨日の包装紙の切れ端をつなぎ合わせてむりやり包んだりしてみる。
超エコなラッピングも1時間で終わった。金髪女性に「ブリリアント!」と誉めてもらった。
英語にはたくさんの誉め言葉があるが、相変わらず私の語彙はいっこうに増えない。
リーダーのもとへ帰ると、今日はフレンチ美人のデスクで、エクセルに学生の記録を入力してほしいとのこと。
しゃべらない仕事は得意である。
渡された分を終えると、コナン君に「終わったけど」と言ってみた。
「もう終わったの?じゃあ、これを続けてやって」とさっきの倍以上のファイルをくれた。
渡された仕事は今日中にやってしまいたい、という日本人的発想。
これが働き過ぎの原因ではなかろうか?
「今日は私はミーティングがあるから、コナン君と二人で食べてくれる?」とリーダー。
オフィスの隣のいつものテラスでランチ。
コナン君と二人でご飯を食べるのは初めてである。
彼は物静かだが、とても優しいし気が利く。
「コナン君はニュージーランド人なの?」
「そうだよ。ここは、とても国際的だからいろんな国の人がいるから、ニュージーランド人のほうが珍しいかもしれないね」
「なんで韓国語がしゃべれるの?」
「妻が韓国人なんだよ。でも、ヒアリングはできるけどスピーキングがまだね。僕たち夫婦の会話は英語と韓国語の半分半分なんだよ」
なるほど。
それからコナン君のお気に入りニュージーランドスポットを教えてもらった。なかなかアクティブな人のようである。
「ニュージーランドはいいねえ。自然がいっぱいで」
「じゃあ、こっちで仕事すればいいじゃないか?」
「でも、ぽっちゃりさんが私には仕事がないだろうって言ってたよ」
「あるだろう?こっちの人はいろんな国やいろんな仕事をしているよ。日本人みたいにずっと同じ国で同じ仕事をしていないよ」
そうだね。私が聞いた最長勤務年数が、ぽっちゃりさんの5年間である。
「ニュージーランドはとてもいい国だよ。こっちで働きなよ」
コナン君がもっと偉い人なら可能かもね。
それから、渡された分の仕事を終えると、約束していたインタビューの時間が迫っていたので、今日はそのまま帰ることにした。
で、インタビュー。これは、私が個人的に興味があるという理由で急にお願いしたので、とても緊張する。
この人かな?と今日2回思った年輩の女性がそうだった。
学生のカウンセラーをされている。彼女は私の不安を素敵な笑顔で消し去ってしまった。
しかし、私の英語力である。私の英語になれてない彼女には伝わらないことが多々あって、「スペルを言って」と言われること数回。
「私の英語がわからなかったら、聞きなさい」と言ってくれるので、易しい言葉で言い直してもらうこと数回。気づけば1時間もたっていた。
学生の1回分のカウンセリング時間である。
帰る間際にもう一人のカウンセラーの年輩の男性を紹介してくれた。この人の笑顔も素敵だった。
「この仕事はとてもやりがいがあるわよ」と言って微笑んだ彼女。
思い切ってインタビューのお願いをしてみて良かった。
帰り道、本屋に寄ってみると、日本の漫画コーナーで数人のアジア系男子が立ち読みしていた。ちょっと覗いてみると、ちゃんとあったよ。コナン君。ニュージーランドでも人気らしい。
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